今回は、EKTRA EKTAR 50mm F1.9を紹介したいと思います。
KODAK社の最高級カメラEktraシリーズでラインナップされていた5本のレンズのうちの1本で、しぼり具合で違った雰囲気を見せてくれます。
KODAK Ektra・Ektarについて
KODAKが当時販売していた高級カメラがEktraでした。
ライカやコンタックを超えるズームファインダーを装備するなど贅沢な構造を所有し、アメリカのカメラ産業を牽引したカメラだったようです。
そのため、非常に価格は高く、発売時からとても希少なカメラでした。
(検索してもあまり出てこないのはそれが理由?)
KODAKは今回紹介するEktarシリーズの他にもエクタノン、エクタナーというシリーズのレンズを製造してましたが、本御所であったロチェスター工場で製造された高性能レンズのみ「エクター(Ektar)」の名前を授かれたんだとか。
(抜群の描写力を持つフィルムEktar100も輝かしい歴史を背負っているんですね。)
Ektraシリーズは専用のマウントを持っていて、上にも書いたように5本のレンズが交換用レンズとしてラインナップされています。
(悲しいレンズの行く末についてはもう少し下に書いています)
この本にもEKTRA EKTAR 50mm F1.9が載っているの気になる方はぜひ!
EKTRA EKTAR 50mm F1.9の基本情報




マウント | Ektra |
レンズ構成 | 4群7枚 |
最短撮影距離 | 不明 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
フィルター径 | 41.5mm |
重量 | 302g |
製造国 | アメリカ |
価格 | 50,000~70,000円? |
今回もオールドレンズのサブスクを展開しているTORUNOさんでEKTRA EKTAR 50mm F1.9をお借りしたんですが、既にSONY Eマウントに改造されたレンズとなっていました。
(真鍮なのか金色なのがすごくカッコいい!!)
上には書いているように、KODAK独自のEktraマウントなのでレンズをバラしてTORUNOさんで今回お借りしたレンズのように創作レンズとなって流通しているようで、Ektraマウントとして残存しているレンズはすごく少ないんだとか。
前は、三晃精機さんがマウントアダプター を唯一生産していたようですが、今は生産していないので実質アダプターでのマウント変更は難しい状況となっています。
レンズの特徴としては、開放(F1.9)では滲みが多く、ぐるぐるボケがかなり発生しやすいと言われています。
F4〜5.6ではかなりキレキレな描写を見せてくれました。
(1940年代のレンズあるあるのようです。)
作例 SONY α6600に装着して・・・
レンズが届いた夜に家の中でパシャ
リビングルームでサブ照明として使っているランプを家族が寝静まってから撮ってみました。
少し面白いものが映り込みました。
一般的には「シャドー」と呼ばれているものだと思うのですが、電球内のウネウネがそのままの形で現れました。
こんなものが写真に映り込んでしまうから、オールドレンズの沼に自らだいぶする人が後を絶たないんでしょうね笑
部屋で使っているライトはEDISONシリーズです。
LEDなのに電球のような見かけで作られているので、すごくオシャレです。
スマートランプなので、調光もできるしスマートスピーカーと接続もできちゃいます。
子供のおもちゃを
子供が愛でている猿のぬいぐるみに焦点を合わせてみました。

ピントを合わせたお猿さんはキリっとした写りですが、前や後ろのおもちゃったいはやんわりとボケています。
ほど良いボケが病みつきになってしまいそうです!
通勤前、公園で(バブルボケがすごい)
通勤前に少し公園に立ち寄って撮影。
秋の朝は空気が澄んでいてランニングしている人が思っていたよりも多かったので、コッソリと。
この記事を書くときにザックリと調べてみると、「ウバメガシ」の葉っぱかな?
F1.9でフル開放で撮ってみましたが、レンズの真ん中を中心に天体観測をしたみたいに、大量のぐるぐるぼけが現れました。
HELLIOSよりもグルグルボケは出てるんじゃないかな・・・・。
楽しいなEKTAR 50mm F1.9。
次は遊具を撮影してみました。
このロープの遊具はなんていう名前なんでしょう。。。。
手前がボケたり奥がボケたりするので、写真を撮ると個人的に楽しいので見かけるとついつい写真を撮ってしまう。
(同じ感情に駆られる人いますか??)
そーいや、アイスランド旅行でも同じような遊具の写真を撮ってたな・・・・
一番上の写真はF1.9で撮影したんですがちょっと被写界深度が浅すぎるようなきがしたので、F4で撮影してみたのが下2枚の写真。
F4くらいがちょうどいい絞り値の気がする(個人的に)
夕方の荒川沿いで渋めの写真
荒川沿いには屋形船が停まっているのでその付近をぶらついてきました。
日光がしっかり当たっているお昼の写真も柔らかい雰囲気が楽しめるレンズですが、夕方や日暮れの条件下でも風景や物の本質を映し出してくれるレンズでした。
「オールドレンズの雑誌とかに載っている作例写真ってこんな感じだっけ?」とイメージして撮影してきました。
いかがでしょう?
少し様になっていると感じていただければ嬉しいです。
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フィルムはたくさん撮っているので、順番に作例記事などをあげていきますので、たまにのぞいてみてください!