バオバブ8種に挑戦してみた【実生記録】

バオバブは世界に8種類。

今年は、そのすべての播種にトライしました。

結果から言うと——7種は芽を出してくれました。

唯一の失敗はスアレゼンシス。種をまいたものの、発芽を見ることなく終わり。

やっぱり簡単にはいかないな、と少し肩を落としつつも、それも含めて「実生の醍醐味」だと思っています。

残りの7種は、ちゃんと発芽して、それぞれの個性を見せています。

双葉の形、殻から出る上手さ下手さ、葉の質感——。

育ててみてはじめて分かる違いがありました。

ざっと振り返ってみます。

グランディディエリ

双葉は分厚く硬い。なのに、早々に枯れて落ちてしまうのが不思議。

その後は小さな葉を数枚出し、ツヤのある単葉に。最終的に3枚の複葉へ移行するのが“王道感”。

ペリエリ

丸い双葉が愛らしい。

けれどその後は細長い単葉が続き、複葉化は遅め。希少種らしく、ちょっと神経質な印象。

マダガスカリエンシス

小さめの丸い双葉。ただし殻を脱ぐのが下手で、双葉がボロボロになることも。

それを超えると、ペリエリより丸みのある単葉が続く。

ディギタータ

双葉がとにかく大きい。

殻を脱ぐのも上手で、発芽の勢いがある。

本葉は丸いがツヤは少なく、マットな質感。苗の段階でも堂々としている。

ザー

双葉は丸みがあり、中くらいのサイズ。

単葉はディギタータに次いで丸く、ツヤも少なめ。発芽率は高く、安心して見ていられる。

フォニー

殻を脱ぐのが苦手で、双葉が傷みやすい。

出てくる単葉は少しギザギザで、葉脈は薄い。繊細さと可愛らしさが同居する。

グレゴリー

双葉は大きく、殻外しも得意。

特徴的なのは「単葉が1枚だけ出たあと、すぐに3枚の複葉になる」こと。

他種にないリズムで成長していく。

まとめ

今年は全種類の播種に挑戦しましたが、こうして比べてみると、本当にそれぞれ個性があると実感します。

「発芽率で安心なのはグレゴリーやザー」

「観察の面白さならグランディディエリやフォニー」

「手に入ったら大切にしたいのはペリエリ」

来年は、リベンジもかねてもう一度スアレゼンシスに挑戦したいと思っています。

実生は成功も失敗もセット。だからこそ飽きないし、次が楽しみになるのかもしれません。

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