はじめに
ユーフォルビア・ハウドマウチカ(Euphorbia hadramautica)。
名前も見た目もインパクト強めで、初めて写真を見たときは正直「えげつない…」という感想しか出ませんでした。
アラビア半島のイエメン南東部、ハドラマウトっていう砂漠地帯に生えてるらしくて、40℃超の暑さにも、夜間10℃くらいの冷え込みにも耐えてるタフなやつ。幹はあんまり太らず、なんとも言えない異形の樹形になるんですよね。
日本ではほとんど流通してないし、実生の記録もめちゃくちゃ少ない。だからこそ「これはやってみたい!」と勢いで購入しました。
種子の入手と下処理
購入先はメルカリ。
お値段なんと1粒1,000円、合計5粒で5,000円!
正直、手が震える値段。失敗したら泣けるやつです。
で、9月14日に播種前の下処理を実施。
これはハウドマウチカ専用というわけじゃなくて、僕が普段から“おまじない的にやってる”やり方。
- メネデール(根っこ元気にしとけ作戦)
- ベンレート(カビよけのおまじない)
- ネバルくん(発芽力アップを祈る)
この3つを水に溶かした液に一晩つけて、あとは祈るだけ。
播種環境
- 播種日:2025年9月15日
- 用土:赤玉土3・軽石4・鹿沼土3のブレンド
- 置き場所:屋外の西向き・軒下
直射は少ないけど、西日だけやたら強く当たる環境 - 管理:とりあえず腰水でスタート
発芽の経過
9月17日、播種からたった2日で3粒が発芽!
(5粒中3粒だから発芽率60%。これは上出来じゃない?)

芽の姿はというと…ひょろっと長い茎の先に小さい双葉がちょこん。頼りない感じで、見てて「がんばれよ〜」と声をかけたくなるやつです。
ただ、ちょっと徒長気味な気がしてきたので、ここで腰水を外す決断。乾いたら軽く潅水して、根っこにメリハリをつける作戦に切り替えました。

幼苗期の管理(現在)
今はこんな感じで管理中👇
- 水やり:表土が乾いたら霧吹きか軽く水やり
- 光:夕方の西日タイムでしっかり光を当てる
- 風:屋外だから自然の風通しに任せてOK
まだまだ細くて頼りないけど、徒長させずに少しずつ力をつけてもらうのが目標です。

屋内育成の様子(2025年11月)
屋内に取り込んでから、照明が強すぎて葉が焼け気味に。

一時は“あ、これはまずい”と思うくらいまで弱っていたけれど、なんとか持ち直した。
今は新しい葉が少しずつ出てきていて、成長点はしっかり動いている。
茎もほんのわずかに太くなり、根の張りも感じられる。

休眠には入りきらず、静かに呼吸しているような冬の姿。
このまま春まで安定させて、気温が上がる頃に一度鉢を見直す予定。
根の成長次第で、次のステージへ。
まずは冬を無事に越してくれれば大成功。その先でじっくり株を仕立てて、いつかは交配や採種まで狙ってみたいなと思ってます。



屋内ではこんな感じで管理してます👇
・照明:BRIMのパネルライトを30〜40cmの距離で1日10時間
・風:サーキュレーターで軽く風を回して蒸れ対策
・水やり:腰水は封印、乾いたら軽く潅水