- フィルムを始めたくて、最初に使うフィルムを探している人
- 色々なフィルムを使ってみたい人
- フィルム選びに疲れてしまった人
フィルム写真を撮ろうとしていたり、撮っていると、フィルムが多すぎてどのフィルムがおすすめなんだろうという悩むことはないでしょうか??
私もそれぞれのフィルムがどんな表現をしてくれるのか気になって、40〜50種類のフィルムを使って撮影してみました。試してみたフィルムの中から、入手もしやすい、おすすめフィルムを7つ選んでみたので、紹介したいと思います。
カラーフィルムから5つとモノクロフィルムから2つを選んでいます。カラーフィルムの5つのうち1つはポジフィルムです!
色々と考えて選んだ7つのフィルムなので、まだ使ったことがないフィルムがあれば、ぜひためしてみてください!
フィルムの魅力にちょっとだけ触れてから、それぞれのフィルムがどんな特徴をもっているのか紹介していきます。
目次
フィルム写真の魅力とは?
フィルム写真は、写真を撮るプロセスそのものが楽しさと魅力にあふれていると思っています。デジタル写真では見られない、フィルムの特有の質感や色彩、なんとも言えないノスタルジックな雰囲気が魅力の1つなんです。
そして、フィルム写真ではシャッターを切る瞬間から写真が現れるまでの時間があるから、その待ち時間も写真への期待感を高めてくれるんですよね(現像からあがってきたのを見て、ピントがずれたりいい写真がないときもありますが、、、)。。。フィルム写真は、写真撮影をより注意深く、感じるようにさせてくれるのです。
なぜフィルム写真を選ぶべきか?
フィルム写真を選ぶ理由はさまざまだと思うのですが、その中でも理由をいくつかピックアップしてみるとこんな感じでしょうか、、、?
- 独自の表現: フィルムは、デジタル写真とは異なる色彩や質感を提供してくれます。それぞれのフィルムに独自のキャラクターがあって、写真家の個性やアート性をきわ立たせることができます。そして、特定のフィルムを選ぶことで、写真に独自の雰囲気やスタイルを与えることもできてしまいます。デジタルではなかなか難しい再現性の高いエフェクトをフィルム写真ではもともとの個性に頼ると手軽に撮れてしまったりします。
- 撮影プロセスの学び: フィルム写真は、焦点、露出、フィルムの種類など、基本的な撮影スキルを学んだり習得するのに最適です!デジタルカメラの便利さに頼ることなく、写真撮影の本質的な技術と知識を磨くチャンスそのものです。フィルム写真を学ぶことで、撮影スキルの向上と写真への新たなアプローチを発見することができるはず。
- ノスタルジア: フィルム写真は昔ながらの写真の雰囲気を楽しむことができ、懐かしい思い出を呼び起こしてくれます。大切な瞬間を切り取る手段として多くの人々がフィルム写真をしてきました。Z世代にアナログが人気でフィルムを楽しむ人も多いなんて聞きます。デジタルの便利さもいいんですが、撮るという作業(プロセス)を大切にする文化が、再びおころうとしているのかもしれません。
これらの理由は私が思いついたものですが、フィルム写真は写真愛好家にとって魅力的な選択肢になっていることは間違いないです!新しい写真の世界を探求し、個性的な写真作品を生み出すための素晴らしい手段だというのは間違いないはず、、、です。
1. EKTAR100 – 鮮やかな色彩で風景写真を撮ろう
EKTAR100は、風景写真に最適なフィルムです。鮮やかな色再現と微細なディテール表現が特徴で、野外での撮影に向いています(ISOも100なので、屋内は正直しんどいです、、、)。
EKTAR100は、美しい自然景色を切りとるために設計されたフィルムです。このフィルムは、鮮やかな青空、草原、山々、海岸線など、風景写真を魅力的に表現してくれます。その特徴的な特性は、色鮮やかさと微細なディテールの表現にあって、写真に深みを出してくれます。特に、太陽光の下で使用すると、劇的な結果が得られます。風景写真愛好者にとって、EKTAR100は必携・必需(つまりマストという意味)のフィルムで、野外での冒険や旅行写真に最適です!
メーカーのKodakも「世界最高の粒状性」を誇っているカラーネガフィルムとなっています。お値段は、フィルムの中でも高いほうですが、EKTAR100の色味とクリア感を一度味わってしまうと、もう逃れられないで一生のお付き合いとなってしまう人も多いんじゃないでしょうか。
京都で撮った写真を紹介します。
この写真を見てあらためて思いましたが、EKTAR100は、『クリア感が抜群なフィルム』だなーと思いました。2つ目に紹介するPORTRA400も表現性が素晴らしいフィルムですが、雰囲気はぜんぜん違うので、比べてみてください!
2. PORTRA400 – 人物写真のための理想的な選択
PORTRA400は、人物写真に適したフィルムで、肌のトーンや色を美しく表現します。ポートレート写真に最適とされています。
PORTRA400は、ポートレート写真家にとって理想的な選択肢となっています。このフィルムは肌のトーンと微妙な色合いを美しくキャッチし、被写体の表情や感情を忠実に再現してくれます。
また、さまざまな照明条件下で優れた性能を発揮し、背景とのコントラストを調整するための幅広い露出余裕を提供してくれるのも特徴。PORTRA400を使用することで、ポートレート写真が自然な美しさと魅力で満ちあふれ、被写体の個性がきわ立ちます。人物写真に魅了される方におすすめのフィルムとなっています。
と、PORTRA400という名前の通り、ポートレートフィルムに適したフィルムといわれていますが、私は人物以外を写しても鮮やかな色合いの中にきめ細かさも見せてくれるフィルムだと思っています。
私は、PORTRAだからポートレート中心に撮るということはしてなくて、旅行先とかでいつもは目にしない風景とかを撮るときに使うようにしています。作例はキューバへ旅行したときに撮った写真です。『ほんのりとしたコッテリさ』がこのフィルムの良さだと思っています。
3. SUPERIA Premium400 – 多彩なシーンに対応する汎用フィルム
SUPERIA Premium400は、多様な撮影条件下で優れた性能を発揮する汎用性の高いフィルムです。日常のシーンからアウトドア、イベント、風景まで、あらゆる状況で優れた性能を発揮してくれます!
このフィルムは、その優れたカラーバランスとコントラストにより、さまざまなシーンで鮮明な写真を撮影できます。日常の出来事や思い出の瞬間、友達との楽しい時間を写すのに向いていると言えます。SUPERIA Premium400は、初心者から経験豊富な写真家まで幅広い層に愛されており、手軽に素晴らしい写真を撮影したい方に最適な選択肢となっています。
カメラ屋さんや電気屋さんで見つけやすいフィルムです。そして、フィルムの中ではまだ安価なものとなっています。EKTAR100やPORTRA400と比べるとニュートラル(個性が薄め)で、フィルムらしいフィルムです。癖が少なめの写真がお好きな人におすすめしたいフィルムです。
作例は明治神宮と原宿で撮った写真です。神社内の写真はともかく、原宿というにぎやかで元気な町も、SUPERIAで撮ると、どこか懐かしさを感じる気がします。カラフルな風景をこのフィルムで表現するのも面白いと思います。
4.FUJI COLOR100 – 自然なカラー再現で日常を切り取ろう
FUJI COLOR100は、自然なカラー再現が特徴のフィルムで、日常の風景や瞬間を美しく切り取ってくれます。
このフィルムは、日常の出来事や友達との楽しい時間、特別な瞬間を写真に残すのに適したフィルムの1つです。自然なカラー再現と微細なディテール表現が、写真に生命と深みを与えてくれる感覚があります。FUJI COLOR100は、写真愛好家にも日常の美しさを切り取ることができるフィルムとして愛されているフィルムだと思います。
東京で撮影した写真です。個人的には、富士フイルムらしいキレイな青色を表現してくれるなーと好感触を持っています。次は、キャンプとか登山に行くときに、カメラに詰めていきたいなー。
5.Velvia50 – 鮮明なカラーと高コントラストの風景写真
※Velvia50は、ネガフィルムではなくてポジフィルムです!
Velvia50は、風景写真家にとって理想的なフィルムです。鮮やかなカラー再現と高コントラストが特徴で、風景写真を魅力的に捉えます。
このフィルムは、色鮮やかな写真が得意で、自然な風景や都市の景色を鮮明に表現します。特に青空や緑の植物、色とりどりの花々が美しく写ります。高コントラストの特性は、影とハイライトの差を際立たせ、写真に深みを持たせます。風景写真愛好者にとって、Velvia50は魅力的な色彩とディテールを求める方におすすめのフィルムです。
豊洲とかで撮影してきました。紹介したネガフィルムとは一味違うのが伝わりますでしょうか?コッテリとした色合いは独特だと思います。ポジフィルムの沼にはまってしまうと、抜け出せない自信あります。。。
6.ACROS100Ⅱ – モノクロ写真の魅力を探る
ACROS100Ⅱは、モノクロ写真愛好家にとって理想的なフィルムとして愛されています。洗練されたグレースケールと細部の表現が特徴で、モノクロ写真の魅力を最大限に引き出してくれます。
豊かな階調と滑らかなトーンが生み出す光と影の演出によって、素晴らしい写真を生み出してくれます。ポートレートから風景まで、あらゆるシーンで優れたパフォーマンスを発揮してくれます。モノクロ写真の世界に足を踏み入れ、新たな表現の扉を開けるのに最適なフィルムです。
フィルムの名前に「Ⅱ」が入っていたように、2018年に廃盤になったACROSの後継フィルムになります。このリニューアルでだいぶ雰囲気が変わった気がします。どちらの作例記事もあるので、良ければ比べてみてください!
京都で撮影してきました。京都とモノクロフィルムの組み合わせったよくないですか?本来の京都らしさも撮ることができるし、新しい京都の街の部分は、モノクロというフィルターで抑えれる気がして。個人の考えですが、、、
7.lomography lady grey400 – アート性を追求
lomography lady grey400は、アナログ写真の楽しみ方を追求する人々に向けたフィルムです。ユニークなトーンと粒状感が特徴で、クリエイティブ性を掻き立ててくれます!
このフィルムは、実験的に写真撮影を楽しむ人やアート性を追求する人におすすめです。粒状感が写真にヴィンテージな雰囲気を与えてくれることぇ、トーンが独自のキャラクターとなります。lomography lady grey400は、現実から逸脱した写真を撮影することができる、クリエイティブなアイデアを生み出すに最適なフィルムです。
モロッコに行ったときに撮ってきた写真です。ザラザラとした粒子感が強いこのフィルムに、しばらくの間ハマっていました。なかなかこの雰囲気を出すフィルムが他にはないので!重宝しています。
おわりに
紹介した7つのフィルムは、素晴らしい写真体験を提供してくれるはずです!撮影スタイルや好みに合わせて、気になったフィルムでぜひ試してみてください。今までに使ったことがないフィルムを使ってみると、写真の魅力を見つけることができたりすると思います。豊かな色彩、独自の質感がスパイスとなってくれると信じてます。フィルムを巻き込み、写真を撮りにいってみましょう!
それにしても、何から何まで値段が上がっていて、フィルムライフを送るのもかなりしんどくなってきましたね。。。
少しでも節約しようと、楽天のマラソン期間に合わせて、フィルムの現像を出したりしてます。みなさんも何か節約の工夫してたりしますか?
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フィルムはたくさん撮っているので、順番に作例記事などをあげていきますので、たまにのぞいてみてください!