いかがフォトライフをお過ごしでしょうか??
富士フィルムやKodakなどフィルムの販売価格がグンと上がって、フィルム自体を辞めてしまう方もいらっしゃるでしょうし、辞めなくてもフィルムカメラのシャッターを押すタイミングで「〇〇円☹️」とシャッターを押す刻を噛み締めてる方も増えたんじゃないでしょうか?
そんなフィルムの値段が上がりフィルム離れが加速する中、時代に逆行して新しいコンパクトなフィルムカメラを迎え入れました。
MINOX35GTという小さくて持ち歩きしやすい小さなカメラです。
今回は、いつでもポケットに忍ばしておくことが出来るこのMINOX35GTについて書いていきたいと思います。
- どこに行く時もフィルムカメラを持っておきたい
- コンパクトなカメラがいい
- 絞り優先で撮影に集中したい
- ある程度、写りも気にしたい
MINOX 35GTってどんなカメラ?
まずMINOXがどんな会社なのか?
簡潔に纏めておきますので、ご参考程度に。
- バルト三国のエストニア🇪🇪でプロトタイプを作成
- しかし支援元がなく、同じくバルト三国のラトビア🇱🇻に移り創業
- 第二次世界大戦時にドイツ🇩🇪に拠点を移す
- その後、倒産しライカの傘下に入る
- 現在は再独立し、双眼鏡などを製造販売している
- 日本の販売代理店は現DKSHジャパン→ケンコープロフェッショナルイメージへと引き継がれている
MINOX 35GTのスペック
発売年 | 1981年7月 |
絞り優先 | |
ピント | 目測式 |
外装 | チープさ感じないプラスチック |
タイプ | レンズ沈胴式 |
レンズ | カラーミノター35mm F2.8 |
重さ | 190g |
①製造年
余談なんですが、わたしの誕生年は1989年です。
1989年11月、ベルリンの壁が壊されます。
つまりMINOX 35GTが発売された1981年は、ドイツがまだ2つに分かれていて、西ドイツから発売されてたらしいです。
そう考えると感慨深いですよね。。。
②絞り優先
ご存知の方も多いと思いますが、補足として書いときます。
絞り優先とは、カメラが明るさからシャッタースピードを勝手に決めて取ってくれる機能のことです。
なので、撮影時にわたしたちが決めないといけないのは、絞り(F値)とピントだけです。
フルマニュアル機もいいんですが、ポケットに潜ませていて、サッと撮るには絞り優先が付いてないとね、、、、なかなか辛いものがあります。
③目測式
目測式というのは、ピントリングに「0.6〜∞」みたいにいくつかに刻んでmで表記されています。
「あの鳥はここから大体5m先くらいにいるやろな」と思ったらピントを5mに合わせて撮影するといった感じです。
一般的なカメラであれば、ファインダーを除いてピントリングを回して、ピントが合えばシャッターを押す的な流れがあると思うんですが、その作業がないんです。
初めての方は「目測式カメラを使うって【エイヤ感】で撮るんだなー」と思われるかもしれないですが、実はそんなに難しくない話なんです。
下に貼っているテイラボさんのサイトが凄くわかりやすいんですが、絞り値F8くらいに設定してもらって焦点距離(ピント)を5mとかにしてもらうと3.5m〜9mくらいの範囲でピントが合うんです。
意外にピントが合う範囲が広いので、少し困ったらF8で撮影するのはありだと思います。
プロの写真家でも、全ての写真を絞り値F8 焦点距離5mで撮影してる人もいたりしますので!
④外観
外観はレンズを閉まっていれば超コンパクト。
前面にある蓋を開けると、レンズがせり出してくる仕組みです。
もう少し下にGRⅢと一緒に撮った写真を載せてるんですが、GR3よりも小さいので、最初に手にした時は感動しました!
外装はプラスチックですが、使っていくとテカテカになる様な質感ではなく、少しマッドなテイストになってます。これ結構重要なポイントですよね。
⑤沈胴式
よくライカレンズのエルマーというレンズでこの「沈胴式」という言葉を耳にするんじゃないでしょうか?
沈胴式がどんなものか言葉で簡単に説明すると、縮んだり伸びたりする仕組みといえば良いのかな。。。
言葉足らずだと思うんで、MINOX 35GTの写真を載せておきます。
⑥画角
スタンダードな画角というと50mmか35mmと言われてますよね!
28mmじゃなくて35mmというのが僕がMINOXを選んだ理由の一つです。
MINOXを入手する1年前くらいまで持ってたMinolta tc-1 の画角が28mmなんですよね。
風景をサッと撮るにはいいけど、少し画角を考えて撮りたい時には28mmは少し広すぎて、、、
デジタルコンパクトカメラのGRⅢも普段使いしてるんですが、28mmはあんまり使わず35mmや50mmにスナップして使いがちなんですよね。。。
あくまで個人の好みですよね笑
28mmじゃ少し広いと感じてしまう方にはMINOX35シリーズ、おススメです!
あと、少し大切なことを書いておくと、適正な測る為の「受光部」がレンズの左側にあります。
ここで撮影場所の明るさを感知するんですが、噂では周辺の光を広範囲で拾ってしまうなど、感度が良すぎる様です。
なので、受光部の上を手で覆うなど一工夫が必要なようです。
現像したフィルムを見てみて、露出不足になっていないか確認したいと思います。(シャッタースピードが1/500で足りなかったのは、光を拾いすぎてたからなのかな、、、、)
⑦軽さ
わかりづらく例えると少し大きめなジャガイモとほぼ同じ重さです。
MINOX 35と同じコンパクトフィルムカメラに属するRollei 35も270gはあるので、MINOXの軽さは本当に凄いです!
因みにGRⅢも250gくらいです!
押してる感覚がほぼないシャッターボタン
僕は最初、「これが、、、、シャッターかな、、、?」と疑ってしまいました笑
黒いボディの中で目立つオレンジなので、シャッターボタンぽいっちゃぽいんですが、押した感覚が軽すぎて、心配になってしまう感じ。
使い出すと慣れてしまうんですけどね。
なかなかインパクト強めなシャッターボタンと思います笑
ケースを譲ってくださった@なっきーさんも「押したか自信がなくて」シャッターを押した経験があるようです。
これは反則ですよね笑
因みにファインダーを覗くとこんな感じ(GRⅢのマクロモードで必死に撮った写真なんでこの程度ででお許しください!)
絞り優先なので、ファインダーを覗くとシャッタースピードを確認出来ます!
この写真だと、125分の1秒より僅かに遅いシャッタースピードでの撮影ということが分かります。
意外に、明るすぎて1/500秒だと少し物足りないこともあります。
少し頭悩ます電池問題
まずは、電池がどこかというと、ファインダーの横、レンズの斜め上に電池が潜んでいます。
蓋をコインを使って開けるとこんな感じです。
LR44のプラス側が見えてます。
電池を引っ張り出してみます。
僕はLR44の電池を4個並べて、周りを黒色のマスキングテープで固定して電池っぽい形状に変えてます。(他のユーザーさんの記事をみていると4LR44を試されてる方がいましたが、サイズ合わなかった様です)
こんな簡単な造りで代用してますが、ちゃんと通電するので安心してください!
ただ、このカメラの弱点は電池が切れやすいこと。
シャッターがチャージされてるとずっと電池を食ってるみたいです。なので、使わない時は電池を抜いておくのがベターです!
頂いたケースを付けてみた
僕はMINOX35GTにケースがあるなんて知らなかったんですが、少ないTwitterのフォロワーさんが僕のMINOX入手ツイートを見て、「ケースだけ手元にあるんですが、いります?」と下さいました。
@なっきーさんありがとうございました!
普段はむき出しで使う予定ですが、少し遠出する時はカバンの中で壊れてしまうのも嫌なので、使っていこうと思ってます!
質感は、おじいちゃんが持ってた財布の革感に似てます笑
ケースは付けたまま、撮影出来るので利便性も高いのがいいところ。
実際に使い始めてみて
先に結論言っちゃうと。。。。
『本当に買って良かった!』
写真撮ってる方でフィルムもされてる方なら、感じたことがあるかもしれないですが、「ここはデジタルで撮りたい!あそこはフィルムで撮りたい!」問題。
MINOX 35GTを購入してから、その問題は少し薄まって「あの時、フィルムカメラを持ってたらなー」という後悔が減りました。
なんせ小さいんでカバンはともかくズボンや上着のポケットに挟ませといたらいいんだから!
最近は、ちょっと出かけた時にも、いつでも写真を撮れるようにGRⅢとセットで持ち歩く事が増えました。
この組み合わせ、ほぼサイズも一緒だから上着の右ポケットと左ポケットにそれぞれ入れてたりします。
載せてるMINOX 35GTの写真もリコー GRⅢで撮ってるんですが、マクロ撮影も出来てしまうんで、ブログ用の写真撮影もほぼGRⅢで済ましちゃっててもう手放せない存在です。。。
作例
この記事を書いた日に現像に出したので、現像から上がってきたら載せたいと思います。
少々お待ちください!
このサイトでは、写真やカメラを中心に配信しています。
フィルムはたくさん撮っているので、順番に作例記事などをあげていきますので、たまにのぞいてみてください!