奈良・吉野の千本桜を布教したい。

Barikiでございます!
この記事を書いているのは2020年5月なんですが、世の中は本当に大変なことになっていますね。
2020年始まった頃からコロナウイルスが世界中で騒がれ始め、今や日本で初めて非常事態宣言が出ています。外出は自粛、仕事は在宅か自宅待機。私含め、皆さんストレスがかかっているとおもいます。1日でも早く終息することを願っています。
世の中が薄暗い今だからこそ、綺麗な桜色を見ませんか。
来年はきっと、みんなが桜を見れますように。

1.吉野の桜概要

「吉野の千本桜」、聞いたことがある方も多いのではないだろうか。
奈良県の吉野は日本随一の桜の名所であり、「一目千本」と呼ばれるその景色は、まさに絶景。
吉野は「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として2004年に世界遺産に登録されている。

吉野は京都に比べアクセスが悪く、
「いってみたいとは思うけど、ちょっと面倒そう、、、」
という方もいるのではないでしょうか。
この記事は、そんなあなたを
「よし、来年は吉野に絶対行く!」
という気にさせる為に書きました。

まず、吉野の桜は、こちらの吉野山観光協会の地図を見てもらえればわかるように、奥千本、上千本、中千本、下千本と4つのブロックに分かれていて、それぞれ満開の時期がずれます。
桜の本数はおよそ3万本と言われています。逆サバ読みですね(笑)。
個人的には、吉野は、大阪や京都に比べると1週間程遅く見頃を迎える印象があります。
関西の桜をたっぷり楽しみたい方は、大阪や京都で花見した翌週に吉野に行けば、ダブルフィーバーができるのでオススメです。
ただ、勿論桜は年による開花時期の差が大きいので、桜の開花情報を掲載したサイトを事前にチェックしてね!

1-1.吉野の心構え

吉野は山全体が桜ということもあり、感覚的には軽いトレッキングだと思った方が良いかなと思います。
ですので、履き慣れた歩きやすい靴で行くことをオススメします。
お昼ご飯については、お弁当を持って桜の下で食べるもよし、また後述の様に吉野名産の柿の葉寿司のお店もあるのでそちらで買うもよし、ご飯処で桜を眺めながら頂くもよし、どれでも正解だと思います。
大阪発の団体ツアーなどもあるので、往復手段を計画するのが億劫な人はそちらを利用するといいかも。

1-2.車はやめた方が良い。

車でのアクセスはオススメしません。
それは、吉野山は道がとても狭く、片側通行になっている箇所もあるために、ほぼ必ず渋滞になるからです。
それに、駐車場も多くありません。そして、通行者が沢山いるので危ないです。
どうしても車で来ないと行けない場合を除いて、車道は地域住民の為に空けておく方が良いと私は思います。
せっかくベストシーズンで吉野に来たのに渋滞にハマってイライラ、ろくに花見もできない!では楽しくないし、側溝にハマってレッカー!なんてアクシデントがあれば楽しい1日が台無しになってしまいますから。

2.アクセス

吉野の玄関口は、近鉄電車の「吉野駅」。
「大阪阿倍野橋駅」から一本でアクセス可能です。
ちなみにJR環状線および大阪地下鉄の「天王寺駅」と近鉄の「大阪阿倍野橋駅」は繋がっているので、ご注意を。
これらの駅は、日本一高いビル「あべのハルカス」の最寄り駅でもあるので、前日天王寺あたりに宿泊してハルカスの夜景を楽しむ、なんてのもアリ寄りのアリですね。

2-1.近鉄の特急は有料です。

私が吉野に行くときは、近鉄の特急を使います。
近畿日本鉄道(=近鉄)は大阪府〜奈良県〜三重県をカバーしていますが、その特急列車に乗るためには乗車券の他に指定席料金が別途必要です。
ちなみに余談ですが、兵庫県〜大阪府〜京都府をカバーする阪急電鉄は同じ「特急」でも指定席料金は不要です。
さらにちなみに、大阪府〜和歌山県をカバーする南海電鉄では、関西国際空港(=関空)向けの特急「ラピート」は全席指定席料金が別途必要なのに、別の特急「サザン」は普通運賃だけで乗れる車両と指定席料金が別途必要な車両とが「同じ」列車に存在します。
や、ややこしぃぃい〜〜!

2-2.特急v.s.普通

近鉄の列車情報です。(2020年4月時点)
・近鉄特急列車を使った場合
所要時間:1時間16分
料金:1510円(普通運賃990円+指定席料金520円)
メリット:若干通常列車より早く着く。席が確保されている。優越感。快適。

近鉄特急車両
サクラライナー

・近鉄特急列車を使わない場合
所要時間:1時間32分
料金:990円
メリット:安い。

特急と書いてあるが、所要時間は16分しか変わらないので、一見コスパが悪そうに見える(失礼)。
ただ、「時は金なり」の精神と、「移動中はゆっくりしたい」という気持ちがあり、特急を採用します。
吉野はルートによってはかなり歩く事になり、また桜の時期はかなり混雑します。
移動時を不要なストレス無く快適に過ごせるので、行き帰りとも特急列車を選ぶ方が個人的にはいいと思います。
特急券は直前で買うこともできるが、事前購入が無難です。

2-3.ロッカー

さて、吉野に着いた。既に桜が満開で、もう最高にウキウキします。
目の前にお土産屋さんが沢山あり、買い物した衝動に狩られてしまう!
ただ、帰りの時間でも開いているところが多いので、一旦スルーしました。
邪魔な荷物があったので、まずは身軽になりたくて、ロッカーを物色した。
パッとしか見ていないが、ロッカーは沢山なさそう(100以下?)ので、阿倍野橋駅で入れてきてしまうのが良さそうです。

ここと、もう一箇所トイレ前に同じくらいのロッカーがありました。

2-4.吉野の桜スポットまでのアクセス

吉野の桜スポットは吉野駅からさらに山の上側にあるので、主に下の3つの手段で上がりましょう。
①吉野駅から徒歩数分のバス停からバスを利用
吉野駅前から、中千本公園まで直通で運行。
片道360円(子供180円)。
花見の時期は臨時便が出ている為、そんなに待たずに乗れるはず。
②ロープウェー
片道大人450円(子供230円)。
所要時間約5分。
およそ1時間に4本ペースだが、花見の時期は臨時便が出ます。
③歩いて登る
七曲りと言われる急坂を登らないといけません。
行きの所要時間はわかりませんが、帰りは30分くらいとのことでした。
がっつりハイキングを目的にしている方以外は、こちらを採用するのは帰りの方が良いと思います。でないと出鼻から疲れちゃいます。

私はいつも往復ロープウェーを採用しますが、行きをバス、帰りをロープウェーか歩き、なんても全然ありだと思います。
その理由は、吉野山の観光ルートは割と一本道で、かつ、ロープウェー駅は割と上千本から遠いからです。行き帰りともロープウェーにすると、歩く距離がかなり長くなってしまい、しかも行きと帰りに同じ道を通らないといけなくなるのです。

ただ、ロープウェー駅から中千本に至るまでの通りには、
・吉野の名産である葛を使った葛切りや葛餅、桜餅など魅惑たっぷりの和菓子屋さん
・吉野が誇る郷土料理「柿の葉寿司」の名店(ひょうたろう・やっこ・醍予(だいよ))
・おしゃれなカフェやお土産屋さん
などなどが多数あるので、行きと帰り同じ道でも全然楽しめます♪
それに、上に書いた柿の葉寿司の有名店は、早めに行かないとすごい行列になったり、売り切れてしまうことも多いので、お昼ご飯の選択肢とも相談ですね。

3.個人的に気になるお店

金峯山寺の近くに、いつ行っても行列ができるお店があります。柿の葉寿司の有名店ですね。
・ひょうたろう https://tabelog.com/nara/A2905/A290501/29000233/
・醍予(だいよ)https://tabelog.com/nara/A2905/A290501/29001021/
・やっこ    https://tabelog.com/nara/A2905/A290501/29001686/
私が行った時は、16時頃には全て完売していたので、事前予約か当日早い時間に並ぶのが良さそうです!
また、以前こちらの和菓子屋さんで葛餅を持ち帰りしまた。
・舟形家    https://tabelog.com/nara/A2905/A290501/29007848/
正直言うと個人的にビビッとくるほどのお味ではなかったので(あくまで個人の感想です!)、次回は気になっているこのお店をチャレンジしたいと思います!
・萬松堂    https://tabelog.com/nara/A2905/A290501/29000997/

4.ある日の吉野桜鑑賞ルート

さて私が以前行ったルートは、
ロープウェーで吉野山駅

吉水神社で一目千本を堪能

中千本公園で千本桜(白哉さま!?)の中を散歩

上千本へ向かって歩く

花矢倉展望台で遠景の桜を堪能

吉野水分神社で美しい一本の枝垂れで霊験あらたかに。

金峰山寺蔵王堂まで歩いて戻り、期間限定で特別ご開帳されている秘仏本尊を拝見

ロープウェー吉野山駅まで歩いて戻る

という感じでした。詳しい感想は、下に書いておくので、お時間のある方はどうぞ♪

ロープウェー:
登る途中でも桜が見れました。バスより観光気分を味わえるかな?
上千本に向かう道は金峰山寺の参道でもあり、たくさんのお土産やさんや食べ物屋さんが。
アマゴの塩焼きとこんにゃくを頂きましたがどれもウマでございます♪

ロープウェーからの眺め
名産のアユとアマゴ!炭火で焼かれているので皮目が香ばしくてそりゃあもう、、、!

吉水神社:
個人的に必ず立ち寄って欲しい場所!
境内から見える山全体が桜色に染まる景色はまさに絶景です。
とっても混むので、なるべく早い時間に行った方が景色をゆっくり堪能できると思います。
毎年あるかわかりませんが、境内に臨時茶屋がありましたので入ってみました。
コーヒーはインスタントで味はかなり微妙でしたが、ゆっくり景色を眺めることができたので、オールオッケーです!
そして、この神社は通常の神社の参拝方法と違うところがあって、なんと「二礼・十七拍手・一拝」なのです。叩いてるうちに数がわからなくなること請け合いです(笑)
別途料金でお庭の拝観もできるみたいです。

桜の色もたくさんあって、どれだけ見ていても飽きませんでした。後世に残したい絶景です

中千本公園:
満開の桜の林の中を散歩することの気持ちが良いこと、、、!ここでシートを敷いてお昼を食べる方も多いです。

中千本公園付近では、桜の中を散歩することもできます。

花矢倉展望台:
中千本から徒歩約50分。ハイキングだと思えば全然問題ないけど、ただ桜を見るだけなら、ここまで来る必要は正直ないかなぁと個人的には思いました。
ここに来るまでの道中で綺麗な景色がたくさんあるので、わざわざこの展望台の景色を見たいから!という心持ちで行くと、
「うん綺麗だね!(せっかく来たけど大したことなかったね、、、?)」
ってなりました。

吉野水分神社:
規模は大きくないが、1604年に豊臣秀頼によって再建された社殿は見事。神社仏閣巡り、古建造物が好きな方はかなり刺さりますね。
境内には1本大きい枝垂れ桜が植わっていて、その途方もない歳月を感じさせる老齢の枝から咲く満開の桜と散り落ちた花びらを、いつ打ち捨てられてもおかしくない様な半自然の社殿が取囲んで、なんとも言えない趣のある景色となっています。

個人的にはとても好きな場所でした。

金峯山寺蔵王堂:1592年頃に完成したと言われる本堂そのものも十分見応えがありますが、毎年この時期に特別ご開帳される3体の秘仏本尊は、ぜひ見て欲しい。
私はこの下から見上げる御本尊をみると、一切の罪を許さないながらも全ての人を救う使命を心に刻んだ様な表情が見えて、とても改まる気持ちになります。
私の様に心が汚れたな、と感じた人は、是非一度御本尊にお会いしてみてはいかがでしょうか(笑)

威厳ある佇まい。

動画ができたらここにUPしますので、お時間のある方は是非ご覧ください♪

行けていない場所もまだまだありますし、次回は一泊して夜のライトアップや早朝の霧の中の桜など見てみたいと思っています。
後醍醐天皇の勅願寺である如意輪寺や、大和三庭園の一つであり千利休が作庭した群芳園を有する竹林院などもかなり見応えがありそうです。
どうです、吉野、行ってみたくなったでしょ?

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