光芒が素敵に出るレンズ:コシナの「NOKTON classic40mm F1.4」

てぃも

このサイトでは、写真やカメラを中心に配信しています。
フィルムはたくさん撮っているので、順番に作例記事などをあげていきますので、たまにのぞいてみてください!

タイトルの通り、光芒をお求めの方にオススメしたいレンズがコシナが発売しているNOKTON classic(ノクトンクラシック)40mm F1.4です!

今回、使用したレンズのマウントはライカMマウントと互換のあるVMマウントなので、マウントアダプターを付けてSonyのミラーレスα6600で撮影してます。(コシナからはSONY Eマウントのレンズも出ているのですが、外観が違うのでお好きな外観で選ばれてみてはどうでしょうか)

α6600は、センサーサイズがAPS-Cのカメラなので、焦点距離40mmのレンズですが、35mm換算すると1.5倍の60mmのレンズとしての扱いになります。

60mmというと標準レンズと中望遠の中間くらいのレンズで撮った感じになってると思いますが、「使い勝手は悪くなくスナップに適したレンズだなー」と思いました!

とにかくレンズが軽いので、アダプター付けて外に持ち出ししたい気持ちが強まります!!

最近、個人的に思うんですが、「軽いは正義」だなと。

見かけはクラシックだけど、スタイリッシュでカッコいいんですよね!

Urth レンズマウントアダプター: ライカM→ソニーE

作例の前に、「私が少しマイナーなコシナのレンズを購入した理由」を書いておきます。

私は、ライカMマウントのレンズでフィルム写真を撮りたくてZEISS IKON ZMというフィルムカメラを購入したんですが、「ライカじゃなくてコシナのフィルムカメラにしたんだから、レンズもコシナにしちゃおう!」とこのレンズを選びました。(ライカMマウントでライカ以外のフィルムカメラについては別記事で書いているので良ければ!)

「40mmという絶妙な最短焦点距離のレンズを試したかった」というのも、購入した背景にあります。
ファインダー内の35mmフレームには勿論合わないんですが、フレームが合わないことも自分を試すには丁度いいかな。と笑(ZEISS IKON ZMはレンジファインダーのフィルムカメラなので、ファインダーの中には決まった焦点距離のフレームしかないんです)

では、本題の『光芒』が出ている作例を載せていきたいと思います
(フィルムカメラなんか興味ないねん!って方々、失礼ました!)

まだ、そんなに多くの枚数を撮影していないので、光芒が綺麗に出ててオススメ出来る写真が撮れれば随時追加していきたいと思います。

光芒が出ている写真作例

街中でのスナップショットは大体F8.0で撮影しているので、今回の作例たちもそ同じF値で撮影しています。

焦点距離は大体5mに合わせています。

JR福知山線の電車です。
撮り鉄みたいな写真ですが、特に撮り鉄ではありません笑
左右のライトで大きさに差が出ていますが、立派な光芒が出ています。
撮影した時には、こんなに光芒が出ている写真だと思っていませんでした笑
最近は蛍光灯が少なくなってきててほとんどのライトがLEDなので、こんな感じになったんですね。
こんなに連続していると面白いですね。

NOKTON classic40mm F1.4のスペック

焦点距離40mm
F値1.4~16
最短撮影距離0.7m
レンズ構成6群7枚
絞り羽根枚数10枚
フィルターサイズφ43mm
重量175g

このレンズは2種類のレンズコーティングが存在するので、お好きな方を選んでみてはどうでしょうか?

1つ目の『マルチコーティング(MC)』は言わば現代チックな色表現を目指したレンズ。もう1つはクラシカルな色調を表現した『シングルコーティング(SC)』となっています。

私は、フィルムカメラにもこのレンズをつけて撮影するので、シングルコーティングのレンズを購入しました!

「クラシカルな写りになっているか?」も作例を見て楽しんで貰えればと思います。

そもそも、光芒ってどうやって出るの??

少し光芒についてお勉強の時間枠をせっかくなので、取っておきます。

光芒とは普段の生活では聞きなれないワードですが、空の雲の隙間から差し込む日の光の筋のことを『光芒』と言います。キリストの絵画でもよく描かれていると思います。

それに加えて、強い点源などを撮影した時に現れる星のような形の光のことも『光芒』と言ったりします。
今回は星形のような光芒についてお話ししたいと思います。

では、光芒についQ&Aを先に書いておきます。

光芒についてのQ&A

Q1:光芒はどんなレンズでも出るの?
A1:レンズによって出やすさは違います。

Q2:光芒はどんな設定でも出るの?
A2:絞っていくと絞り羽根もしまっていくので、F値が高いほど出ます。

Q3:光芒の形はランダムなの?
A3:レンズの中に組み込まれている「絞り羽根」の枚数によって光芒の形状は異なります。

Q3:光芒はどんな設定でも出るの?

上にまとめたQ&Aのうち、Q3について説明したいと思います。

まずは、レンズの羽を絞っていくと、カメラ側に光を取り入れる窓がどの様に変化していくのかみてみましょう。

下にイラストを載せていますが、左側が開放している(F値が小さい)状態で、右側にいくほど絞っています(F値は大きくなっていきます)

←左 開放                  絞り 右→
上に載せた写真に光芒の数を入れてみました
F8くらいに絞って撮影しています。

2枚の写真を見てみると、形は違いますが光芒の数は違うことに気づきます。

NOKTON classic40mmで撮影した写真で見られた光芒の数は10でした。

光芒の数は、上にも書きましたが、レンズの中の絞り羽の枚数によって変わります。

羽根と羽根が重なっている箇所(穴の角の部分)には僅かな隙間があるので、そこから漏れた光が光芒の筋となっています。

という仕組みで、羽根が重なっている数だけ光芒の筋が出て来る訳です。

今回の写真で10個の光芒の筋が出たのは、レンズの絞り羽根の枚数と一緒だったかならですね!

ここで、1つ疑問がある人がいらっしゃるんじゃないでしょうか?

絞り羽根の枚数が奇数枚だと光芒の筋の数はどうなるのか?

絞り羽根の枚数が偶数枚の場合は、枚数と同じ数の光芒の筋が出ます。

そして、絞り羽根の枚数が奇数の場合は、絞り羽根の2倍の数の光芒の筋が出ます。

理由を言葉で説明しようと一度はもがいたのですが、図で説明した方が早そうなので簡単な図を作ってみました。

絞り羽根が重なって発生する光芒の筋の先に、偶数枚の場合とは異なり絞り羽根の重なりがないので、光芒の筋の数は2倍になるわけです。

光芒の形はレンズの構造によって決まるので、どれだけ頑張ってカメラの設定を弄っても帰ることが出来ないんですね。

加えて、光芒の出やすさはレンズによって全然違うので、光芒の写真がどうしても撮りたいと言う方は、NOKTON 40mm F1.4のように「光芒が出やすいレンズ」を探すことをお勧めします。

光芒以外の作例写真

ノールックで撮影した写真も多いので、ご愛嬌でお付き合いください笑
ブレてたり、ピントが合っていないのも『味』として咀嚼して貰えれば!

お気に入りのバーでも撮影させてもらいました

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