今回はライカMレンズを装着することが出来るレンジファインダーのフィルムカメラについて纏めてみました。
実際に僕もライカのカメラにするかライカ以外のカメラにするか悩んだので、同じ境遇の方の役に立てればと思い書いています。
✔︎ライカMマウントレンズを使いたい
✔︎カメラ本体はライカ以外が良い
✔︎購入コストを下げたい
✔︎レンジファインダーのカメラを使ってみたい
ライカMマウントカメラ(ライカ以外)を探した理由
ライカMマウントのカメラを紹介する前に、僕がこの記事を書こうとおもった理由を簡単に書かせて下さい。
僕は色々なオールドレンズやフィルムを実際に試しながら、記録としてこのブログで記事を書いています。
オールドレンズを色々と試していると、どうしてもこうしても絶対に避けては通れないライカのレンズの存在が出てきます。
今はミラーレスデジタル一眼というとても便利なカメラがあるので、マウントアダプターさえ使用すれば、ライカのレンズたちも楽しめる時代になってしまったんですよね笑
なので、デジタルで楽しもうと思うとSONYだったり富士フィルムだったりのミラーレス機で撮影出来てしまうんですが、出てきてしまうのが「フィルムカメラでライカのレンズを使いたい」という強欲。
この記事を読んでくださっている皆様は僕と同じ考えだったりするんじゃないでしょうか??
ということで、先ずはライカのフィルムカメラを見てみることになるんですが、想像の通りライカMシリーズは中古と言えやはり高額。。。
(大体30万円程度するんじゃないでしょうか。)
そこで逃げ道として考えたのが、ライカMのマウントを持ったフィルムカメラな訳です。
そういう経緯でライカMマウントのフィルムカメラを調べましたので、ご紹介します。(導入長くなってしまいすいません。。。。)
ライカ以外のライカMマウントカメラ4種類
BESSA R2 | ヘキサーRF | ミノルタCLE | Zeiss Ikon ZM | |
メーカー | コシナ | コニカ | ミノルタ | コシナ |
マウント | ライカMマウント互換 (VMマウント) | ライカMマウント互換 (KMマウント) | ライカMマウント互換 | ライカMマウント互換 |
シャッター | 機械式 | 電子式 | 電子式 | 電子式 |
露出計・AE | TTL露出計内蔵 | TTL露出計内蔵 絞り優先AE | TTL露出計内蔵 絞り優先AE | TTL露出計内蔵 絞り優先AE |
製造国 | 日本 | 日本 | 日本 | 日本 |
発売年 | 2000年~ | 1999年 | 1981年 | 2004年 |
重量 | 395g | 560g | 480g | 460g |
中古価格 | 約15万 | 約12万 | 約7万 | 約25万 |
表に載せたのは、僕が調べた4機種のみですが他にもあるかもしれないので、「まだ他にもライカMマウントのカメラはあるよ」ということであれば是非教えてください!
簡単にそれぞれがどんなカメラなのか纏めてみました。
①BESSA R2

フォクトレンダーBESSAシリーズは日本のコシナが製造していたレンジファインダーカメラです。
ライカが牽引するだけあってレンジファインダーカメラは、メーカー問わず高額で販売されていることが多かったので、安価に楽しめるように開発されたんだとか。
(コシナの心意気に惹かれます)
BESSAシリーズはL,R,R2,R2S,R2C,R2A,R3A,R4A,R2M,R3M,R4Mとかなりラインナップを展開しています。
ラインナップが多すぎてどれがどれか分からなくなってしまうんですが、マウントで分けてみると下の表の様になります。
ライカLマウント | BESSA L BESSA R |
ライカMマウント (VMマウント) | BESSA T BESSA R2 BESSA R2A(絞り優先AE搭載) BESSA R3A(絞り優先AE搭載) BESSA R4A(絞り優先AE搭載) BESSA R2M(機械式シャッター) BESSA R3M(機械式シャッター) BESSA R4M(機械式シャッター) |
ニコンSマウント | BESSA R2S |
コンタックスマウント | BESSA R2C |
大半がライカMマウント互換のVMマウントを採用しているので、自分に合ったBESSAを選んでみてはいかがでしょうか。
「同じ VMマウントで何が違うのか?」いうと、シャッターが電子式・機械的で違ったり、ファインダー枠が違ったりしています。
「シャッターは機械式じゃないといや!」と人によってこだわりがあったりするので、自分が欲しいタイプのカメラを選べるのでBESSAシリーズは素敵な気がします!!
BESSA R2のヤフオク落札価格
最安の価格にはアクセサリーなどの落札価格が含まれているので、落札平均は9万円程度となっていますが、実際は15万円前後での落札となっている様です。


✔️ BESSA R2は人気なのでアクセサリーも充実
②ヘキサーRF

1990年代、レンジファインダーカメラブームが沸き起こり、ライカM型カメラを意識してフィルムカメラ時代の終盤に発売されたのがこの機種です。
このカメラの特徴はなんと言っても『全自動』なこと!
巻き上げ・巻き戻しが全自動なことは当然で、DXコード対応なのでフィルムのISO感度を設定する必要もありません!!
当時、露出計を積んでいたカメラ事態が少なく、絞り優先AEを搭載していたのはヘキサーRFの他に後で紹介するミノルタCLEしかありませんでした。
そして唯一無二なのが1/4000いう高速シャッタースピード。
レンジファインダーカメラの中ではデジタルライカ以外ありません!!
真っ昼間にガンガン撮影したい方にはヘキサーRFは強い味方になるはず。
ヘキサーRFのヤフオク落札価格

③ミノルタCLE

ライカM型ライカとも他のレンジファインダーカメラとも距離を置いて、出現したのがミノルタCLEです。
他のカメラと大きく異なるのは、四角い形状です。
先に紹介したBESSAも小さく可愛いカメラですが、BESSAよりもさらに小型なのが大きな特徴です。
ライカとミノルタが提携していたが故にミノルタはライカMマウントを採用しているんですが、ミノルタの思想はライカに認められず、ミノルタCLEはライカになりきれなかったカメラなんて呼ばれているんだとか。
少し残念がられるカメラですが、使い勝手がいいんだったらいいじゃないでしょうか!!
ミノルタCLEのヤフオク落札価格
今回紹介しているカメラの中では、一番リーズナブルなカメラとなっています。
発売されてから結構年数が経っているので、購入前に必ず状態は確認したほうが良いです!!

④ZEISS IKON ZM

聞いただけでもココロオドリますがコシナがカール・ツァイスと提携してレンズを発売する時に、発売したのがこのカメラです。
そのような背景があってツァイスの企業名である「ZEISS IKON」をそのまま名乗っているんだとか。
コシナが製造していたBESSA とほぼほぼスペックは一緒ですが、一点優っている点があります。
それは、レンジファインダーの基線長の長さです。
基線長とは距離計窓の中心とファインダー窓の中心の間の距離で、精度の高いピント合わせができてしまうので、望遠レンズや近接撮影にも強いです。
またライカMシリーズ比較すると1/2000秒までのシャッタースピードがあるのも魅力のうちの1つです。
ZEISS IKON ZMのヤフオク落札価格
安ければ20万円程度で購入可能ですが、平均でみれば25万円程度してしまいます。
ライカM6とかだと30万円でもいい状態のものを入手可能なので、ライカMとZEISS IKON ZMのどちらを購入するかは、かなり悩むと思います。


✔️ ZEISS IKON ZMの本革ボディケース
4機種の中でおすすめなのは・・・・・

4機種紹介しましたが、お勧めなのは、BESSAシリーズとZEISS IKON ZMです。
ヘキサーRFとミノルタCLEを外した理由は、製造年が他の2機種よりも古いということがあります。
特にミノルタCLEは状態がいいものがあまり出回っていないという噂も聞きます。
ヘキサーRFは自動巻き上げなので、クラシックなカメラを求めている方からすると減点ポイントになってしまうかもしれません。
外観だけで言えば、BESSAは少しオモチャっぽい外観な気がするし、ヘキサーRFはシンプル故のかっこよかったりしますが、ちゃんとスペックで選ぶのは大事ですよね!
追記 僕はZEISS IKON ZMを購入しました。
ライカにも勝るというファインダーを搭載したZEISS IKON ZMに惹かれ頭から離れなくなりました笑
しばらくの間、購入するかしないか悩んでいたんですが、ヤフオクに欲しかった黒色のモデルが出品されていたので思い切って購入しました。
今までのカメラ関連の買い物で一番高かったかもしれない笑
また使ったらレビューします。
ライカLマウントレンズもアダプターで使おう!
ライカMマウント以外にもライカLスクリューマウントレンズのラインナップが多いのは、皆さんご存じのとおり。
ライカMマウントのカメラではマウントアダプターさえ使えば、ライカLスクリューマウントのレンズも使えるので、どちらのマウントも楽しむほかありません笑

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